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シリーズ ハラスメント防止対策3
今回はアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)の中の【確証バイアス】についてお話しします。
誰にでもある無意識の思い込み・決めつけ。私にもあります。
しかし、対人関係においては弊害もあります。確証バイアスがもたらす悪影響について知って、理解していただき、回避する方法を身に着けていただければ幸いです。
この講座の目的は「人間関係」を円滑に自分にも相手にもここちよい関係をつくるためのものでございます。
それが結果的に人生を生きやすくするものでございます。当協会のモットーである「かかわり合い」を「かかわり愛」に変えるための講座です。
さて、確証バイアスとはどんなものでしょう?
- 自分がもっている考えをサポートする
- それと同じような情報ばかり集める
- あるアイデアの賛成意見ばかりを取り入れる
別の意見を聞き入れない、「例外」としてみてしまう傾向性のあるバイアスですね。
ひとことで表すなら自己弁護のための証拠集めですね。誰だってそうしたくなる気持ちもわかりますよね。
どんな事例があるでしょう?
たとえば、新型コロナウイルス感染症ではワクチン問題があります。予防接種に賛否の声。接種の効果やリスクについて確証バイアスが働くと、賛成の人はワクチン効果の情報ばかり集めて反対の人に伝えるでしょう。リスクが心配な人はリスクについての情報ばかりを集めて賛成の人に説得しようとするでしょう。
または、事件か事故か証拠が少なく不明のときなど警察捜査員の捜査員による確証バイアスが働くと、自分が事故だと思いたいときに事故である情報ばかりを集めて、自分が事件だと思えば事件の要素ばかりを集める。
このように一方向からのものの見方、捉え方では重要なことに気づかずに判断や結論を誤ってしまう可能性も出てきます。怖いことですね。
さらに
ステレオタイプ+確証バイアス=強化
アンコンシャスバイアス講座その①でやりました「ステレオタイプ」と今回の確証バイアスがプラスされると大変な「無意識の思い込み」になってしまうことがあります。
たとえば
血液型のA型は几帳面、O型は大雑把、B型は個人主義、AB型は変わり者 みたいな「科学的根拠のない情報」をうのみにして思い込んでしまうことを「ステレオタイプ」といいましたね。そこに同じ情報を集める確証バイアスが働くとステレオタイプがさらに強化されてしまいます!
『あの人A型なのに片づけが苦手なんて、あれは例外よ!』とか『あの人の意見はAB型の人の意見だからみんなと違って変わっているのよ』
このように決めつけが強くなると人に対する誤解が生じて人間関係が悪くなることがあります。
占いなどは私も個人的には好きですから楽しむ分にはよいと思いますが、思い込みや決めつけで何かを判断決定させることは本当に注意してくださいね。
特に「人の性格」を科学的根拠のない情報で決めつけないでいただきたいと思います。私からのお願いです。
いつも言うように、誰も悪くないのです。知らないだけなのです。無意識の思い込み、決めつけですから行為者自身も相手を傷つけようとして傷つけているわけではないことが多くみられます。しかし、それだからと言って放置はできません。実際、傷ついている人はいるのですからね。
なので、行為者のみなさんに気づいていただき受容と共感のこころをもって接し方を良いほうへ切り替えていただけましたら幸いです。ご自身の人徳にもつながります!
今回もYouTube配信でのご視聴よろしくお願いいたします。
また少しでもお役に立ったと思われましたらYouTubeチャンネル登録していただけますと助かります!
2022年7月3日公開
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